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主に光モノ工作の忘備録

【プチ100均分解】ダイソーの光る忍者刀を分解してみた

初めに

分解のススメをつい最近知って、バックナンバー動画を見ているのですが、これがとても面白い。 特にThousanDIYさんの「100円ショップのガジェットを分解してみる」が好きです。
note.com 今回、100均のおもちゃを改造するために分解してみたのですが、単純なものなのに色々面白かったので記事にしてみました。

ダイソーの光る忍者刀

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  • 200円(税別)

  • スイッチ入れると赤と緑に刀身が光る(LED4個)

  • 刀を振ると音が鳴る。「ポキーン」、「プイーン」の2種類。
    (自分の感覚で文字化するとこんな音)

これを改造して得意のLEDテープを仕込んで色変わりの刀に改造しようと購入しました。

それはそれでこのようにできたのですが、この時はLEDテープを仕込むことだけ考えて、音が出る機能を完全に無視して、早々にスピーカーを外してしまいました。

これの2本目の改造品を作るにあたり、音が出る機能を活かしたいと思ったのですが、改めていじってみるとこれがなかなかに不思議な仕組みで、軽く振っただけでは音はならず、ある程度の衝撃を与えないと音がでないという、えっ?これどうやってんだろ?な代物だったのです。

本体の分解

f:id:PikaPikaLight:20210525204728p:plain ネジはこの6点です。刀のつばを上にずらすと隠された2つのネジがあります
あけるとこうなってます。 f:id:PikaPikaLight:20210525205231p:plain

振動センサ

まず一番の謎だった振動センサを調べました。 f:id:PikaPikaLight:20210525205700p:plain これが正体でした。筒の中にもう一つの筒があってこれが接触することで導通するというメカニカルなセンサでした。
これが、軽く振っても反応せず、強い衝撃時のみ反応する仕組みだったのです。
自分的に初めてこのようなセンサを見て、軽く感動しました。これだけで200円の価値はあると思いました。

LED

LEDはこのような針金に直接はんだ付けされているという大胆な構造でした。 f:id:PikaPikaLight:20210525210454p:plain ただよくよく見ると、針金がわざと段差をつけて切断されています。アノード側は長く、カソード側は短くなるように切断されていました。こうすることでワイヤーをはんだ付けするときにどちらに付けるか判別できるようになっているのだと思います。ちょっとした生産技術なのでしょうが、こうした技術に触れることは新鮮で、分解の楽しさを感じました。

回路図

せっかくなので回路図にしてみました。 f:id:PikaPikaLight:20210525211553j:plain 電源ラインにはちゃんとポリスイッチ(多分)入ってます。LEDの針金配線の危険性を加味した設計でしょうか。
振動センサにパラで入っている0.1uFはチャタリング対策でしょうか。
単純な回路ですが、面白いです。「分解とは設計者との対話である」という言葉を実感します。

次回予告

分解して回路が分かったので、音が出る仕組みを活かしてこんなの作ってみました。 次回はこれの作り方を解説したいと思います。