PikaPikaLight

主に光モノ工作の忘備録

Hamamatsu Micro Maker Faire 2022に出展した

初めに

LEDテープを使用した電子工作作品を作ってツイッターで公開する事を始めて約2年。やっていることはMekarと言ってもよさそうです。MakerたるものMaker Faireに出展することは憧れです。 地元である浜松でMicro Maker Faireが開催されるとあっては黙っていられません。
makezine.jp 開催日時は2022年 11月5日(土)13:00-17:00
場所は浜松科学館 (ウチから車で15分くらい)
休日も何かと忙しい身である私(主に子供の塾や習い事の送迎)ですが、これなら参加できそうです。 思い切って参加申し込みしたところ、無事に承認されました。

申し込み

作品の写真のリンクや説明を記載する必要がありましたが、ProtoPediaに作品登録していたおかげて簡単に書き上げることできました。
PikaPikaらいと | ProtoPedia
展示作品ですが、「立方体万華鏡×LEDテープ」は出すとして、他をどうしようかちょっと悩みました。私の作品はほとんど光ものなので明るい環境だとよく見えないという弱点があります。しかしやはり実物を見てもらいたいので「LEDテープでおウチ花火」、「虹を投影する懐中電灯」、「ドレミえ~る」を出すということで申し込みをしました。

申し込みをした後、メールの返信が来るはずだったのですがなかなか来ない。と思っていたら、なんと迷惑メールに振り分けられていました。そのままにしてたら承認メールにも気付かないところでした。危なかった。

事前準備

Makerの展示会に出展するのは初めてですし、見に行ったこともほとんどありません。展示物の準備はいいとして、他に何を用意したらいいものか。そんな時に頼りになったのはやっぱりからあげ先生のブログでした。ありがたや。 karaage.hatenadiary.jp

学んだ事

  • 必要なものをリストアップしておく。
     工具や文具、デジカメなど意外と当日忘れやすいのでリストでチェック。
  • 名刺があるとGood → 今回結局準備できなかったですが、あったほうがよかったと思いました。
  • 説明資料を用意する。SNS OK,写真OKを明記する。

今回の会場は電源が基本的にない(希望者のみ)という厳しい環境です。作品すべてモバイルバッテリーで4時間動作させる必要があります。とりあえず手持ちのバッテリーをかき集め、さらに大きめのもの一つ購入、さらに乾電池式のモバイルバッテリーを一台購入し、乾電池を20個ほど用意しました。

説明資料はパワーポイントで作成し、ProtoPediaの作品リンクのQRコードを入れておきました。QRコード作成はこちらのサイトを使わせていただきました。 m.qrqrq.com プリントを机に直貼りするのはよくないと思い100円ショップでテーブルクロスを購入。
撤収時に資料をはがす必要なくそのまま片付け出来て良かったです。

当日準備

11時から出展者の受け付け開始で13時開始。1時間もあれば準備できると思い、11時に家を出るという余裕をかましたら浜松市駅北駐車場が思ったより混んでいて時間を取られてしまい11時40分に会場到着。そこから必死で設営して12時40分でなんとか完了。焦りました。初心者が余裕かますのはダメですね。他の出展者さんの展示を見る余裕もなく始まってしまいました。

服は目立つように、昨年のヒーローズリーグでいただいたProtoPedia賞の副賞のProtoPedia Tシャツを着ていきました。実はM5Stack Tシャツとどっちにしようか迷っていたのですが、自分のブースの真正面がSeeedさんのブースだったのでM5Stackは自粛しました^^;
行く前にProtoPedia Tシャツ来てる姿をツイッターに載せるつもりが余裕なくて出来ませんでしたが、来場者のツイッター投稿でProtoPedia Tシャツ来てる私がバッチリ写っていて、ProtoPedia の中の人に気付いてもらえました。

各作品の反響

「立方体万華鏡×LEDテープ」

protopedia.net 一番リアクションあったのはこれでした。のぞいた瞬間「すごい」と言ってくれる方が多かったです。(体感だと100人くらい、実際は30人くらいかな) どういう仕組みか聞いて来られる方も多く、その都度説明をしました。掲示資料にはQRコードを載せてここを見てねしか書いてなかったのですが、もう少し詳しく書いてもよかったと思いました。 説明資料のQRコードを撮影して、自分でも作ってみようという方も何人かおられ、展示した甲斐がありました。 反省点としては、パッと見はただの箱なので「穴のところを覗いてみてください」と声掛けしないとなかなか見てもらえないということが分かりました。もし今度これを展示する機会があれば穴のところに「ここ覗いてみて」とポップを貼っておこうと思います。

「虹を投影する懐中電灯」

protopedia.net 子供受けが良かったです。
明るい会場なので、はっきり見せるのが難しかったですが、白いボードを用意してそれなりに虹が見えるようにしたのが正解でした。

浜松科学館の館員のかたも熱心に見てくれました。中身を見せただけでピンホールカメラだと理解され、上下が逆に投影されることをすぐに気付かれました。さすがです。

「LEDテープでおウチ花火」

protopedia.net 会場の入り口の近くの机だったので来場者はすぐにこれが目に入ったはずですが、やはり明るい場所では見えずらかったためか、花火を表現していることに気付かれない方も多かったです。
バッテリー節約のためLEDのパワーを小さくしていたのですが、もっと明るくすればよかった。

「ドレミえ~る」

protopedia.net おもちゃのピアノを用意していたので、子供の食いつきはよかったです。ただ小さいお子様の場合はドレミが光っていることなどお構いなしで単純にピアノを楽しんでました。
M5StickC内臓マイクを使っているので、周りの声などを拾ってしまって、すぐ全体が真っ赤になってしまうという弱点も分かりました。展示会に出すには表示スケールの自動調整機能が必要です。今後の検討課題です。

展示中の出来事

これまで身バレしないようにツイッターなどをやっていましたが、地元でリアル展示ということで、知り合いが来るかもと覚悟していました。そしたら閉場間際で「〇〇さんですよね」との声が。以前仕事でお世話になった大学の先生に見つかりました。初めての身バレですが信頼できる方なので問題なしです。来年は自分も出展したいと意欲を見せてましたのでライバル登場です。

展示中はツイッターを見る余裕もなく、終わった後で確認したところ、衝撃の事実が。 なんと、からあげ先生がご家族で来場していたではありませんか。 karaage.hatenadiary.jp しかも動画を見るとお嬢様が「ドレミえ~る」を試されているし、奥様とおぼしき「カタツムリかわいい」の声、さらに「立方体万華鏡×LEDテープ」も撮影してくださっている。
間違いなく会話していると思うのですが、お顔など全く覚えていません。なんてこった。

全体の感想

Maker Faireで面白いのは世界で1台しかない装置が大集合しているところですね。「よく作ったなこれ」って作品を見ると自分はまだまだだなと思い知らされ、逆にやる気につながります。

今回、初めての展示会出展で、初めてリアルいいねを体験することができました。 ツイッターのいいねもうれしいですが、リアルでのいいねは何よりうれしいものでした。

今回、自分の展示でいっぱいいっぱいで他の方のブースを見て回る余裕がほとんどなく、せっかくMakerの方と直接お話しできる機会だったのにもったいないことをしました。来年リベンジしたいです。

MicroとはいえMaker Faireに自分が作品を出展する日が来るとは2年前には想像できませんでした。それまでは仕事以外ではんだ付けやプログラムをしたことなかったのですが、いったん自分のための電子工作やってみると面白すぎる。気付けばこんなところまで沼にはまっている。

初めての展示会出展、非常に貴重な経験でした。関係者の皆様ありがとうございました。 いつの日かTokyo Maker Faireに出れるくらいの作品を生み出せるよう精進します。