初めに
我が家は5人家族なのですが、ホールケーキを5人で分ける際など等分にカットするのに困っていました。 そんな中、素晴らしい発明品のニュースが。
レーザーでラインを照射するというナイスアイデア。「仲良く分けるんです」ケーキをぴったり“等分”にできる装置を高校生が発明…使ってみた感想を聞いた #FNNプライムオンライン https://t.co/dbrcUK94zK
— FNNプライムオンライン (@FNN_News) 2022年1月24日
真似したい。けどさすがにこれは大がかりすぎるので、単純化してみました。
試作
光で細いラインを作るのは難しいです。この発明品のようにレーザーを使えばできますが装置的には大がかりになってしまいます。そこで簡単にできる方法を考えました。光でなく影を使う方法です。
手持ちの100円ショップの懐中電灯に対して、中心から72度の角度でラインを引いたアタッチメントを3Dプリンタで作りました。
これをはめて照射すると
やりました。狙い通りに影のラインができます。このタイプの懐中電灯は反射板の効果で、ある程度は平行な光が作れるので影もしっかりでました。
この影にそってナイフを入れれば、
最初の試作で成功です。
改良
最初の試作ですでに目的の機能は実現できましたが、懐中電灯との接続部分の寸法が甘く、セロテープで貼り付ける処置だったため作り直すことにしました。
そこで思ったのが、「これって単純にカバーにマジックでラインを描けばいいだけじゃないの?」
最近3Dプリンタを毎日のように使っていたため、何でもかんでも3Dプリンタで作ってしまってましたが、より簡単な方法を求めるのがエンジニアの性です。
五等分の線を描くために下敷きとなる模様をCADで作成し紙に印刷しました。
懐中電灯の透明カバーを外し、この模様にあててマジックで線を描きます。
線を描いたカバーを懐中電灯に戻して、スイッチON
バッチリです。
成果
ケーキ
かに玉
思ったより適応範囲は多そうです。
今後の課題
懐中電灯は対象物にまっすぐ照射する必要があります。自分で持ってカットもするのは難しいので、子供に持たせてお父さんがカットする運用を想定していました。ところが実際に子供に持たせてみたところ、微妙に斜めに照射して自分の取り分をちょっとでも大きくしようとするズルをしました。それを瞬時に思いつくところはすごい。 まっすぐ当てるための固定方法が課題です。
最後に
五等分のラインを描くための下敷き模様です。印刷してお使いください。